10月14日「咲祝の庭」は、5名の子供たちが参加してくれました。
月に一度、細川ご夫妻のご好意でシュマン・デュ・ボヌールというギャラリーカフェの庭をお借りして開校している「咲祝の庭」。
この日はゲストスタッフに白州在住のルミさんをお呼びし、種から育ったワタで遊ぼう!というテーマで、ワタ繰り(種取り)・ワタ打ち・手作りコマでの糸紡ぎなど、ワタが糸になっていく過程を体験させていただきました。
最初にワタがどうやって糸になり、それが服になるかを、紙芝居でお話を聞かせていただきました。
子供たちも真剣な表情です!
ルミさんが栽培した和棉。白い和棉と、この茶棉の2種類を持って来てくれました。
まずはワタに触り、触感や臭いを嗅いだりワタがどういうものか観察します。
ワタの中に入っている種を発見!
食べるとどんな味がするのか…? 感想はナッツみたいに甘い!
続いて、なぜ“糸”にするかを裂いた布を使って説明してくれます。
平たい布を引っ張ると簡単に切れてしまいますが、ねじって紐状にすることで引っ張っても切れにくくなります。
子供たちも早速実験。
ねじった紐を引っ張ってみます。
ねじった紐をさらに2本合わせねじることで、より強くなることを学びました!
突然ひらめいた12歳の男子。
糸の観察に使った虫眼鏡で、ワタが燃えるか…と思いつき、実験!
子供も大人も、興味津々に集まって来ます。
少し煙が出て来ました!
ワタの種には油があると話しを聞いたので、種の部分に光を集めています。
手が疲れるということで、最後はこんな形に進化しました。
火は付きませんでしたが、もっと大きな虫眼鏡なら付くかも…と、次回のまあるい学校でやってみようと言うことでみな納得。
そこへルミさんが、ワタの本を持ってきてくださり、どうしてワタはふわふわしてるのか? 何のために種のまわりにふわふわがついているのか?
子供たちに質問しながら、ワタのふわふわの謎を説明してくれました。
いよいよ午後からは、種をとり糸を紡ぐまでの実体験!
まず、ルミさんがワタから糸になるまでの行程を丁寧に説明してくれました。
早速、棉繰り機を使ってワタから種を取り除く作業です。
手で取ると大変な作業も、この機械で簡単に綿の種がポロポロと取れます。
次はワタ打ちといって弓を使います。
種を取り除いたワタをフワフワにする作業です。
みんな教えていただいた通り、それぞれ分担しながら作業を進めています。
これがワタを糸にする手作りコマのスピンドル。ワタにヨリをかけ、糸状に紡ぎます。
子供たちも最初は直に切れてしまいましたが、徐々にコツをつかんでいきます。
こちらはチャルカと言う糸を紡ぐ道具。
あのインドのカンジーが使っていたことでも有名です。
これは日本の方がチャルカを真似て作ったものです。
インドのチャルカより使いやすくなっています。
最後に、段ボールを使ってルミさんが自作した“腰機”という機織り機で、紡いだ糸を布に織り上げて行く実演をしてくれました。
次回はこの機織りの体験もお願い出来たらと思っております。